粒ゲージ の
詳細情報

使用方法(例)

0~100μmゲージが最もよく使用されています。0~15μmや0~25μmについては試験者に熟練が求められるとJIS/ISO規格には記載されています。10μm以下のゲージを読み取る際には特に細心の注意が求められます。

1. 手順

JIS K5600-2-5.分散度/ISO 1524 Fineness of grind より

  1. 完全に清浄で乾燥した粒ゲージを水平に置きます。
  2. 溝の深いほうの先端に十分な量の塗料・試料を流し込み、溝からわずかにあふれさせます。
    試料を流し込むときに空気を巻き込まないように注意してください。
  3. スクレーパーの両手でそれぞれ端を持ち、スクレーパーと粒ゲージの幅方向と平行になるようにして、溝の深い方の先端に刃先が触れるように置きます。
  4. スクレーパーを粒ゲージに垂直に保ったまま、ゲージ表面を均等な速度で溝の深さ0まで1〜2秒かけて引きます。
    スクレーパーが粒ゲージから浮き上がらないように、粒ゲージに力を加えながら引いてください。
  5. 引き終わってから3秒以内に観察します。見る方向は溝の長辺に対して直角に、ゲージの表面に対して20°以上30°以下の角度です。
    塗料・試料の模様が見えやすいように光を当てて観察してください。
  6. 製品に顕著な斑点が現れ始める点を観察します。

2. 評価方法

顕著な班点が現れ始める点を観察します。
特に溝を横切って3mmの幅に5~10個の粒子(右下図)を含む点を観察します(その手前のまだらに現れる班点は無視します)。

※上図は読取値が60μmとなる場合の例です

3回の測定の平均値を算出します。

<参考資料>

JIS K56002-5 では評価基準として斑点状に現れる点を示していますが、JIS K5400-1990では線状によるつぶの評価例が示されています。参考としてご紹介します。
10mm以上連続した線状が、1つの溝について3本以上並んで現れた箇所の目盛を読み取ります。ただし、密集したつぶの境界線が目盛と目盛の中間に現れたとき、また2本の溝の数値が異なるときは、数値の大きい方の目盛を読み取ります。

※上図は読取値が40μmとなる場合の例です

セット内容

  • ゲージ本体
  • スクレーパー
  • 革製ケース(ポーチ)
  • 校正証明書(日付はメーカー工場出荷日です)