ポジテクター RTR-H の
詳細情報

直線化機能 (Linializationモード:HL) について

Testex™Press-O-Film™レプリカテープには、「コース/Coarse」と「Xコース/X-Coarse」の2つのグレードがあり、現場塗装やライニング業界で求められる主な表面粗さ範囲をカバーする20~115μm/0.8~4.5milに対応しています。

しかし、従来のマイクロメーターによる測定結果では、各グレードの測定範囲の中央付近で最も精度が高く、上側と下側では精度が低くなるという以下の特性を示すことが報告されています。

  • 谷が深いブラスト面を測定したときには、発泡体は谷で十分には圧縮されず、シックネスゲージによりつぶされてしまうことになる。
  • 谷が浅いブラスト面を測定したときには、発泡体は強く圧縮されずぎて、後から膨らんでくる。

このため、マイクロメーターで測定した際には、レプリカテープのコースで測定した結果が38~64μmの間であった場合には、Xコースでもう一度測定し、2回の値の平均で評価する必要があります。また、Xコースで測定した結果が38~64μmであった場合にはコースでもう一度測定し、2回の平均で評価する必要があります。

これらのレプリカテープの特性から生じる誤差は、実験で得られた係数で補正できることが、確認されています。
この補正機能がRTRには搭載されています。Linializationモード(HL)を用いると左図の様に補正され、もう一方のグレードで再測定することなく適切な精度を得ることができます。